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【夜市 夜報】「惑星アクセサリー」における冥王星問題について

『夜市 夜報(よいちやほう)』では夜市編集部が気になる話題や作品について紹介します。
今回は、夜市で人気の惑星アクセサリーについて、とくに度々話題になる冥王星を入れるべきか外すべきかについて考えてみました。
人気の惑星をモチーフにしたアクセサリーも沢山紹介していますので、チェックしてみてくださいね。

Text: 夜市編集部

【夜市 夜報】「惑星アクセサリー」における冥王星問題について

「惑星アクセサリー」の冥王星問題って⁉

太陽系の惑星アクセサリーの中に「冥王星を入れるべきか外すべきか」という議論があり、「宙フェス夜市」では「惑星アクセサリーにおける冥王星問題」と呼んでいます。

 結論から言うと、冥王星は準惑星に分類されているので、準とはいえ「惑星」ということであれば特別に入れてもいいと思うし、正確に惑星だけで構成するならば、入れるべきではないということになります。
いずれにしても、作品はクリエイターの皆さんのインスピレーションにお任せしているため、「宙フェス夜市」で決まりを設けてはいませんが、今回はこの問題を少し掘り下げてみようと思います。

太陽系 八惑星のブレスレット

「太陽系 八惑星のブレスレット」 Ukatz Design
木星16mm~水星5mmまで様々な天然石&ビーズを使用して
惑星を表現した宙フェス夜市の人気シリーズ

 

冥王星がないとなぜさみしいんだろう?

 冥王星は1930年にアメリカの天文学者クライド・トンボ―によって発見され、それから2006年に準惑星に降格するまでの76年間、太陽系第9惑星として扱われました。2006年8月以前であれば学校では「惑星」として教えられましたし、様々なサブカルチャーでも身近な存在として取り上げられてきました。

 アクセサリーの観点でいくと某・美少女戦士に登場した、冥王星(プルート)をモチーフにしたキャラクターの存在が大きい!と、その世代のクリエイターの皆さんは口を揃えます。とても人気のキャラクターなので、子どもの頃に憧れた方も多く「惑星の仲間に冥王星がいないなんてさみしい!」という議論が白熱する要因の一つなのかもしれません。

microplanets-orbit[pluto]ペンダント

 microplanets-orbit[pluto]ペンダント microplanets
やっぱり冥王星が無いと…なんだかしっくりこない⁉

惑星アクセサリーの歴史

 惑星アクセサリーの歴史はとても古いです。他の星と違う動きをする惑星という天体に古代の人々が特別な思いをいだいていたことは、古今東西の神話のモチーフになっていることからもわかります。太陽や月の装飾と同じように、惑星の装飾も身に着けていたはずです。

 ただし、冥王星に関しては肉眼で見ることができないので古代の人々は存在を知らず、1930年の発見後に惑星アクセサリーの仲間入りをしました。
 発見当時は、科学進歩の象徴的なものだったので、冥王星モチーフのアクセサリーを身に着けることはファッショナブルだったのかもしれません。

太陽系ピアスイヤリング(全11セット)

 太陽系ピアスイヤリング(全11セット) liimiing
冥王星が今なおしっかりと参加!

太陽系 八惑星のブレスレット&ネックレス

太陽系 八惑星のブレスレット&ネックレスは
冥王星を追加することも可能!
「ちっさ!」と思わず言いたくなる冥王星のサイズにも
クリエイターのこだわりを感じます

 

あえて冥王星

 準惑星になった今、冥王星が入った惑星アクセサリーを身に着ける意味をあえて考えると、20世紀科学のノスタルジーを楽しむということになるかと思います。スチームパンク、太陽の塔といったいわゆるレトロフューチャーのカテゴリに入るのかもしれません。

 宙フェス夜市にもたくさんの惑星モチーフアクセサリーが登場しますが、「冥王星」をオプションとして冥王星を選べるようにしている方(Ukatz Designさんの太陽系の八惑星シリーズ)や、デフォルトで「冥王星」があるパターン(liimiingさんの太陽系の耳飾り11種セット)など様々。「冥王星」の歩んできた歴史&カルチャーと共に、惑星アクセサリーの世界を自由に楽しんでいただけたら…と思っています。

惑星4種のアソートセット

惑星石のイヤリング《assortment》 liimiing

 

氷の土星ネックレス

 氷の土星ネックレス ERMINIA



惑星のボタンカバー

惑星のボタンカバー milimili

 

あなたは「惑星アクセサリー」のおける冥王星問題についてどう思いますか?
よかったらTwitterやコメント欄で教えてくださいね。

 

おまけ「惑星の定義」について 

 2006年にチェコのプラハで開かれた国際天文学連合の総会で、下記のように「惑星の定義」が定められました。 
 冥王星はdwarf planetに分類されます。カワイイ名前ですね。

  • 太陽系の惑星とは、「太陽の周りを回り」「十分大きな質量を持つために自己重力が固体としての力よりも勝る結果、重力平衡形状(ほぼ球状)を持ち」「その軌道近くから他の天体を排除した」天体である。

  • 太陽系のdwarf planetとは、「太陽の周りを回り」「十分大きな質量を持つために自己重力が固体としての力よりも勝る結果、重力平衡形状(ほぼ球状)を持ち」「その軌道近くから他の天体が排除されていない」「衛星でない」天体である。

  • 太陽の周りを公転する、衛星を除いた、上記以外の他のすべての天体は、Small Solar System Bodiesと総称する。


 【参考資料】
国立科学博物館-宇宙の質問箱-冥王星編
https://www.kahaku.go.jp/exhibitions/vm/resource/tenmon/space/pluto/pluto03.html

国立天文台HP よくある質問 質問5-8)惑星の定義とは?
https://www.nao.ac.jp/faq/a0508.html

 

(宙フェス夜市編集部)

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