「宇宙・星」の棚に並んでいる本だけが宇宙の本ではないし、SF映画だけが宇宙の映画じゃないよね。本、映画、マンガ、ドラマなどのエンタメの中から、ボク、ソラギツネが宇宙を感じる作品を紹介するよ......どんなものにでも宇宙はひそんでいるのさ。

大切な夢を思い出せない時のような あの不思議な感覚
坂月さかな作品集「プラネタリウム・ゴースト・トラベル」
坂月さかなさんは、「ある宇宙の旅の記憶」をテーマに作品をつくられているクリエイターです。
今回ご紹介する『プラネタリウム・ゴースト・トラベル』は、坂月さん初の商業作品集。
作品は4部構成になっていて、第1部「星旅風景」はイラスト、第2部「不眠少年 月に行く」と第4部「トビアスたちの旅」はイラストストーリー、第3部「星旅少年」は短編マンガで構成されています。
坂月さんは、こうしたさまざまな表現方法を使って「ある宇宙」の旅を描いています。
その世界を見たり、読んだりしていると、いつの間にか不思議な浮遊感に包まれていきます。
それが、読む人の心を捉えて離さない魅力のひとつなのだと思います。
そして、この作品を読み終えたあとには、
大切な夢をどうしても思い出せないときのような、
不思議な感覚がじんわりと残ります。
何かを忘れてしまったような寂しさがあるのに、
なぜか、どこか心地いい。
透明な水で身体の中を満たされたような、
静かな心地よさのある作品です。
もしご興味があれば、
一度手に取ってみてはいかがでしょうか。
では、よい夜を。

「坂月さかな作品集 プラネタリウム・ゴースト・トラベル」
[著]坂月さかな
パイ・インターナショナル (2021/4/22)
本体1,880円+税
(宙フェス夜市編集部)